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建設業界への転職を考えるあなたへ|鉄筋工事の魅力とやりがい

鉄筋工事
建設業界の中でも特に専門性が高く、建物の安全性を支える重要な役割を担う鉄筋工事。佐賀県唐津市を拠点とする株式会社スエモトでは、30年以上にわたって地域の建設プロジェクトに携わり、熟練の技術者たちが品質の高い鉄筋工事を提供してきました。近年、建設業界全体で人手不足が深刻化する中、鉄筋工事の分野では安定した雇用と成長機会が期待できる職種として注目を集めています。
 
建設業界への転職をお考えの方にとって、鉄筋工事は技術習得のやりがいと将来性を兼ね備えた魅力的なキャリア選択肢です。本記事では、鉄筋工事業界の現状から具体的な仕事内容、年収水準、キャリアアップの可能性まで、転職を検討する上で知っておくべき重要な情報を詳しく解説いたします。
 

 

鉄筋工事業界の現状と将来性

建設業界全体が抱える人材不足の課題は、鉄筋工事の分野においても深刻な状況となっています。しかし、この状況は転職を考える方にとって絶好のチャンスでもあります。業界の現状を正しく理解することで、安定したキャリアを築く道筋が見えてきます。
 

人材不足の状況と転職のチャンス

 
日本建設業連合会の統計によると、建設業就業者数は1997年の685万人をピークとして減少が続いており、2024年には477万人まで減少しています。特に技能職の減少が顕著で、建設技能者は同期間で464万人から303万人へと大幅に減少しました。
 

年代
建設業就業者数
技能者数
1997年(ピーク時)
685万人
464万人
2024年
477万人(ピーク時比69.6%)
303万人(ピーク時比65.3%)

「参照:日本建設業連合会」
 
この人材不足は特に若年層で深刻で、29歳以下の若年層が過去20年で約88万人から約56万人に減少しています。一方、65歳以上は37万人台から80万人台へと大きく増加しており、業界全体の高齢化が進んでいます。
 
鉄筋工の分野においても同様の傾向が見られ、国土交通省の建設労働需給調査結果では、鉄筋工は2017年以降継続して人手不足の状態にあります。この状況は転職希望者にとって、未経験からでも採用される可能性が高く、安定した雇用が期待できることを意味しています。
 

佐賀県・熊本県の建設業界特性

 
九州地方、特に佐賀県と熊本県では、地域の特性を活かした建設プロジェクトが活発に行われています。唐津市周辺では港湾関連施設の建設や、地域密着型の住宅・商業施設建設が継続的に需要を生み出しています。
 
熊本県では、2016年の熊本地震からの復興工事に加えて、新たなインフラ整備や耐震性強化工事が進行中です。これらの工事では、建物の安全性を支える鉄筋工事の重要性がより一層高まっており、技術力の高い鉄筋工が求められています。
 

地域特性のポイント
地域の建設業界では、地震対策や台風対策など、九州特有の気候・地理条件に対応した高度な技術が要求されます。これにより、技術習得の機会が豊富で、専門性を高めやすい環境が整っています。

 

鉄筋工事の仕事内容と魅力

鉄筋工事は建物の骨格を形成する極めて重要な工程です。コンクリート構造物の強度と安全性を決定する責任重大な仕事であり、高い専門性と技術力が要求されます。その分、技術習得のやりがいと達成感は他の職種では味わえない魅力があります。
 

具体的な作業内容

 
鉄筋工事は主に「鉄筋加工組立て工事」と「鉄筋継手工事」の2つの工程から構成されています。鉄筋加工組立て工事では、設計図面に基づいて鉄筋を所定の形状に加工し、建物の構造に合わせて正確に配筋・組立てを行います。
 

工程名
作業内容
技術要素
鉄筋加工
設計図面に基づく鉄筋の切断・曲げ加工
図面読解力、精密加工技術
配筋・組立て
構造に合わせた鉄筋の配置・固定
空間認識能力、組立て技術
継手工事
ガス圧接・溶接・機械式継手による接合
溶接技術、継手技術

「参照:日本建設業連合会」
 
鉄筋継手工事では、配筋された鉄筋を強固に接合する技術が求められます。ガス圧接継手、溶接継手、機械式継手など複数の手法があり、それぞれ専門的な技術と資格が必要です。
 

専門性と技術習得のやりがい

 
鉄筋工事の最大の魅力は、高い専門性を身につけることで、建設業界において不可欠な存在になれることです。建設キャリアアップシステムにより、技能者の技術レベルが客観的に評価され、技術向上に応じた処遇改善が期待できる環境が整備されています。
 

 

年収・待遇面での魅力

建設業界の年収水準は全産業平均を上回る水準にあり、鉄筋工においても技術習得と経験年数に応じて安定した収入を得ることができます。特に専門技術を身につけることで、地域内でも競争力の高い待遇を期待できます。
 

鉄筋工の年収水準

 
国税庁の民間給与実態統計調査によると、建設業で1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は約509万円で、全業種の平均年収433万円を大きく上回っています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査に基づく鉄筋工の年代別年収データを見ると、経験年数とともに着実な収入向上が期待できます。
 

年代
建設業平均月収
推定年収
30代
30万円以上
350万円~400万円
40代
35万円以上
約450万円
50代
40万円以上
500万円以上

「参照:厚生労働省 賃金構造基本統計調査」
 
鉄筋工の年収は地域による差も大きく、都市部や大型プロジェクトが多い地域では、より高い年収を期待できます。また、建設業界では体力と技術力がピークを迎える40代で賃金のピークを迎える傾向があり、長期的なキャリア設計が重要です。
 

キャリアアップと年収向上の方法

 
鉄筋工として年収を向上させる最も確実な方法は、専門資格の取得と技術力の向上です。鉄筋施工技能士、玉掛技能講習、高所作業車運転技能講習、クレーン運転の業務に係る特別教育などの資格を取得することで、より高度な作業を担当でき、責任のある役職に就く機会が増えます。
 

キャリアアップのメリット
資格取得により必要不可欠な存在になることで、役職者への昇進や新人教育担当への抜擢など、年収アップにつながる機会が大幅に増加します。また、転職市場での価値も向上し、より良い条件の企業への転職も可能になります。

 

転職成功のポイント

JOB 走る人々
鉄筋工事業界への転職を成功させるためには、業界の特性を理解し、適切な企業選びと準備が重要です。未経験からのチャレンジも十分可能ですが、長期的なキャリア形成を見据えた戦略的なアプローチが成功の鍵となります。
 

未経験からのチャレンジ

 
鉄筋工事の仕事をするために特別な知識や資格は必要ありません。厚生労働省のjobtagによると、鉄筋工の平均年齢は41.4歳で、日本の平均年齢47.9歳より若く、若手層の活躍機会が多い職種です。深刻な人手不足により、未経験からの挑戦でも採用されやすい環境が整っています。
 
未経験者にとって重要なのは、入社後の研修体制が充実している企業を選ぶことです。技術習得には時間がかかりますが、現場での実践的な指導を通じて、確実にスキルアップできる環境を提供している企業が理想的です。
 

企業選びの重要なポイント

 
転職先企業を選ぶ際は、以下のポイントを重視することが成功への近道です。まず、安全管理体制の充実度を確認することが最も重要です。建設業では安全第一が基本であり、安全管理がしっかりしている企業は働きやすい環境と安定した雇用を提供しています。
 

確認項目
チェックポイント
評価基準
安全管理体制
無事故記録、安全教育制度
継続的な安全記録の有無
教育・研修制度
新人研修、資格取得支援
体系的な人材育成プログラム
業界での地位
建設業協会加盟、許可業種
信頼性と継続性の証明

「参照:転職市場動向調査」
 
次に、技術力向上のための教育・研修制度が整備されているかを確認することです。特に資格取得支援制度がある企業は、従業員のキャリアアップを積極的に支援している証拠です。また、建設業協会への加盟や各種許可業種の取得状況は、企業の信頼性と継続性を判断する重要な指標となります。
 
地域密着型の企業を選ぶ場合は、地元での実績と評判も重要な判断材料です。佐賀県や熊本県内で長年にわたって事業を継続している企業は、地域のニーズを熟知しており、安定した事業基盤を持っています。
 

働き方改革の進展
建設業界では2025年から時間外労働時間の上限規制が適用され、土曜閉所や残業削減、時短勤務の導入など働き方改革が進んでいます。これにより、ワークライフバランスを重視した働き方が可能になっています。

 

建設業界の未来と鉄筋工事の可能性

建設業界は現在、デジタル変革(DX)の真っ只中にあります。2025年下半期以降は、大手ゼネコンから中堅・地場建設会社にもDXの波が波及し、BIM/CIMの本格運用や施工ロボット、ドローン、ITツールなどの新技術が現場に定着していく見込みです。
 
鉄筋工事の分野においても、3次元モデリングによる精密な配筋計画や、IoT技術を活用した品質管理システムの導入が進んでいます。これらの技術革新は、従来の経験と勘に頼った作業から、より科学的で効率的な施工方法への転換を促進しています。
 
しかし、どれだけ技術が進歩しても、現場での実際の鉄筋組立て作業や継手工事には、熟練した技術者の技能と判断力が不可欠です。むしろ、新技術と伝統的な技能を組み合わせることで、より高品質な施工が可能になり、技術者の価値がさらに高まることが期待されています。
 
建設業界への転職を検討されている方にとって、鉄筋工事は安定性と成長性を兼ね備えた魅力的なキャリア選択肢です。人材不足が深刻な現在だからこそ、未経験からでもチャレンジしやすく、技術習得により着実なキャリアアップが期待できます。
 
佐賀県唐津市を中心とした九州北部地域では、地域密着型の信頼できる企業で、長期的なキャリア形成を図ることができます。建物の安全性を支える重要な役割を担い、社会に貢献できる鉄筋工事の世界で、新たなキャリアをスタートしてみませんか。
 

採用情報

新築工事などの鉄筋工事は佐賀県唐津市の株式会社スエモトへ
株式会社スエモト
〒847-0031 佐賀県唐津市原1237-2サンライズB103
TEL/FAX:0955-53-8891
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