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【2025年版】九州地方の公共工事増加で高まる鉄筋工の求人需要

九州地方において、2025年度の公共工事予算が堅調に推移する中、鉄筋工事業界では新たな転換期を迎えています。佐賀県唐津市を中心に九州一円で鉄筋工事を手がける株式会社スエモトは、この業界動向を踏まえ、九州地方における鉄筋工の求人需要について詳しく解説いたします。国土強靭化事業の継続やインフラ更新需要の本格化により、建設業界全体で人材確保がますます重要な課題となっています。
 

2025年度の九州地方公共工事予算と建設投資動向

2025年度の建設投資見通しによると、全国の建設投資総額は73兆5,900億円で前年度比1.8%増となる見込みです。政府分野投資も23兆9,800億円と前年度比1.1%増で推移し、公共事業は引き続き堅調な成長を維持しています。特に九州地方では、国土交通省九州地方整備局管内において、防災・減災対策や社会インフラの老朽化対策を中心とした大型プロジェクトが数多く計画されています。
 
九州地方の建設需要を支える主要な要因として、熊本地震からの復興事業の継続、TSMCの半導体工場建設に伴う関連インフラ整備、そして各県の学校や医療施設の更新事業が挙げられます。これらの大型プロジェクトには、高い技術力を持つ鉄筋工の参画が不可欠となっており、佐賀県や熊本県を含む九州全域で鉄筋工事の専門技術者への需要が急速に高まっています。
 

年度 建設投資総額 政府分野投資 前年度比
2024年度 72兆2,400億円 23兆7,300億円 1.1%増
2025年度(見通し) 73兆5,900億円 23兆9,800億円 1.8%増

「参照:建設投資見通し2025年度」
 

 

建設業界の深刻な人手不足と鉄筋工の求人倍率

建設業界における人手不足は年々深刻化しており、2024年4月の建設業有効求人倍率は4.77倍と、全産業平均の1.26倍を大きく上回っています。特に建設躯体工事従事者の有効求人倍率は8.77倍という極めて高い数値を記録しており、鉄筋工事に携わる技術者の不足が顕著に表れています。
 

▶ 年齢構成から見る建設業界の課題

 
建設業就業者の年齢構成を見ると、55歳以上が約36%を占める一方で、29歳以下は約12%に留まっています。この構造的な問題により、今後10年間で多くのベテラン技術者が退職することが予想され、若手の鉄筋工確保がより一層重要な課題となっています。
 
佐賀県や熊本県などの九州地方においても、この全国的な傾向と同様の状況が見られます。特に唐津市周辺では、地域の建設プロジェクト増加に対して、技術力の高い鉄筋工の供給が追いついていない状況が続いています。
 

重要ポイント
建設業界では2025年時点で技能労働者数が47万人から93万人不足すると予測されています。この深刻な人手不足の中で、鉄筋工事の専門技術を持つ人材は特に高い需要が見込まれ、安定した雇用と継続的なキャリアアップの機会が期待できます。

 

▶ 職種別有効求人倍率の推移

 
建設業界における職種別の有効求人倍率を見ると、鉄筋工事に関連する職種すべてで高い数値を示しています。建築・土木・測量技術者が5.04倍、建設躯体工事従事者が8.77倍、その他建設従事者が4.34倍となっており、求職者にとって非常に有利な労働市場環境が形成されています。
 

職種 有効求人倍率 前年同月比 業界状況
建築・土木・測量技術者 5.04倍 0.02ポイント減 高需要継続
建設躯体工事従事者 8.77倍 1.06ポイント減 極度の人手不足
その他建設従事者 4.34倍 0.17ポイント減 安定した需要

「参照:建設業有効求人倍率調査」
 

九州地方における鉄筋工事の将来性と成長機会

鉄筋工事
九州地方では、2025年以降も継続的な建設需要が見込まれています。国土強靭化実施中期計画の策定により、防災・減災対策事業が長期にわたって実施される予定です。また、インフラの老朽化対策として、道路、橋梁、上下水道施設の更新工事が本格化することから、鉄筋工事の専門技術者に対する需要は今後10年間にわたって安定的に継続すると予測されます。
 

▶ 技術革新と鉄筋工事の高度化

 
近年の建設業界では、BIM(Building Information Modeling)やICT技術の導入が進んでおり、鉄筋工事においても従来以上の精度と効率性が求められています。佐賀県や熊本県の大型プロジェクトでは、これらの最新技術を活用した施工管理が標準となりつつあり、技術力の高い鉄筋工への需要がさらに高まっています。
 
工場建設ラッシュの影響も見逃せません。熊本県を中心とした半導体関連企業の設備投資拡大により、高精度な鉄筋工事技術を要する工場建設プロジェクトが増加しています。これらの案件では、従来の建築工事以上に厳格な品質管理と工期遵守が求められるため、経験豊富な鉄筋工の価値が一層高まっています。
 

▶ 地域特性を活かした鉄筋工事の展開

 
九州地方の気候特性や地質条件を考慮した鉄筋工事技術の習得は、地域の建設会社にとって重要な競争優位性となります。唐津市周辺の海岸部では塩害対策、熊本県では地震対策など、地域固有の技術的課題への対応能力を持つ鉄筋工は、今後も安定した需要が期待できます。
 

将来展望
2025年以降の九州地方では、公共工事の継続的な発注と民間投資の回復により、鉄筋工事業界は長期的な成長基調を維持する見込みです。特に、環境配慮型建設への転換や災害に強い建物づくりへの需要増加により、高度な技術を持つ鉄筋工の市場価値はさらに向上することが予想されます。

 

まとめ:九州地方の鉄筋工市場の展望

2025年度における九州地方の公共工事増加と建設投資の拡大により、鉄筋工の求人需要は今後も高水準で推移することが確実視されています。建設業界全体の人手不足が深刻化する中で、専門技術を持つ鉄筋工は貴重な人材として位置づけられており、安定した雇用環境と継続的なキャリアアップの機会が提供されています。
 
佐賀県唐津市から熊本県にかけての九州地方では、国土強靭化事業の継続、半導体関連企業の設備投資、インフラ更新需要の本格化により、今後10年間にわたって鉄筋工事の専門技術者に対する強固な需要基盤が形成されています。技術革新への対応や地域特性を活かした施工技術の習得により、九州地方の鉄筋工は全国的にも競争力の高い技術者として活躍できる環境が整っています。
 

採用情報

新築工事などの鉄筋工事は佐賀県唐津市の株式会社スエモトへ
株式会社スエモト
〒847-0031 佐賀県唐津市原1237-2サンライズB103
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